さて、今年中に終わらせときたい同人誌レビュー、紅楼夢新刊は残り2作品、秋季例大祭作品は残り1作品となりました。まあなんとかなるだろという楽観の心でやっていこうと思います。
・twinkle world(給食頭蛮)
 バラエティ豊かなアレンジが魅力の音楽アレンジサークルさん。未入手の既刊も多かったので、今回の紅楼夢では未入手CDの型番をメモっておいて持ってない作品を回収しました。
 本作は型番PRDT-0001、初の東方アレンジアルバム。収録曲はさまざまな東方作品から全10曲となっています。
 それでは収録曲ごとに感想を。
・twinkle world(原曲:U.N.オーエンは彼女なのか?)
 数ある東方原曲でももっともアレンジされているであろう曲のひとつであるU.N.オーエンを清涼感のあるアレンジに仕上げています。タイトル通りのキラキラ光る星空を思わせる曲調が素敵。また、ぱらどっとさんのアレンジ全般に言えることなんですが、入りと盛り上がりと締めがはっきりわかるので、小説で言うところの文脈がはっきりしてて聞きやすいですね。
・Lost Story(原曲:遠野幻想物語)
 メロディアスなアレンジが光る一曲。原曲のミステリアスな雰囲気を濃縮した雰囲気です。曲というのは聞いててさまざまなイメージが湧くものですが、この曲からは雨の日の窓際、もしくは鬱蒼とした森の中を連想しました。中盤からの盛り上がりが、盛り上がりつつも静謐な雰囲気を失わないアレンジが好き。
・blank page(原曲:死霊の夜桜)
 冒頭3曲は「プログレッシブ・ハウス」というジャンルのアレンジだそうですが、激しさと静けさの同居する不思議なアレンジですよね。この曲はピアノのメロディーラインの透明感が刺さる曲調が特徴的。静けさだけでなく、どこか「悲哀」の色を感じるアレンジが原曲に合っていると感じます。
・Tea time shining in the dark(原曲:暗闇の風穴)
 薄暗い中を光が広がっていくようなイメージを受ける一曲。原曲である「暗闇の風穴」がある東方地霊殿は全体的にダークな曲が多いんですが、この曲はタイトルに「Tea time」とあるようにダークなだけじゃなく少しの明るさと落ち着いた雰囲気を感じられるアレンジです。
・苺味の日曜日(原曲:Strawbery Crisis!)
 わたくし人形使いはいい曲というのはタイトルも含めていい曲だと思ってるんですが、この曲は本アルバム収録曲の中で2番目にタイトルが好きな曲です。そしてボサノバアレンジなのがまたいい。オサレカフェなどで流れてそう。
・Unlimited Colour(原曲:少女綺想曲~Dream Night)
 原曲のスピード感をそのままにアレンジした一曲。原曲「少女綺想曲~Dream Night」のある東方永夜抄は個人的に「夜」「ハイスピードバトル」のイメージなんですが、そのイメージそのままの一曲です。また、永夜抄の曲は独特のキラキラ感があると思ってますが、このアレンジもキラキラしてていい曲です。
・Glow Night(蠢々秋月~Mooned Insect)
 疾走感あふれるアレンジが魅力の一曲。前述の通り、永夜抄の曲はスピード感があるものが多いんですが、アレンジもスピード感があるのか似合います。そして曲の中盤でちょっと抑えめになってから爆発する流れが美しい。そこからの締めがまたいいんだ。
・violet(原曲:ネクロファンタジア)
 オーエンと並んで数多くアレンジされているであろう原曲。本アルバムはタイトル通り全体的にキラキラ感マシマシなアレンジが多いですが、この曲は特にキラキラ感が突き抜けてて好き。そして中盤での抑えもメリハリが効いてて好き。
・一滴の忘れ形見(原曲:万年置き傘にご注意を)
 この曲、本アルバムの中でタイトルがいちばん好き。曲調自体はやや激しめながらもしっとりした雰囲気のアレンジです。そして三味線の音がいいんだこれ。
・またね(原曲:ルーネイトエルフ/おてんば恋娘)
 ぱらどっとさんのアレンジでは複数曲を組み合わせたアレンジが非常に秀逸だと思ってます。そして本作はもう直球の大チルソング。アレンジにもカップリング要素があるのか!と膝を16連打しました。夕暮れまで遊んでばいばいする大チルの姿が目に浮かぶような曲でした。
 今日はここまで。
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第21回東方紅楼夢新刊レビューその11
初公開日: 2025年12月13日
最終更新日: 2025年12月13日
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