うちよそ
海美町のモノガタリ
登場人物
・ゐぬ
・風花
ゐぬの過去短編小説
「ふう〜!」
そのように最後に呼んだのはいつだったかな。
ここはもう''シアワセな夢''の世界の中なはずなのに馬鹿げたことを考える
「どうしたの?ゐぬ」
そう彼女は僕の名前を呼んだ。
「ううん、なんでもない」
苦笑いを浮かべながら彼女の目を見る
(やはり偽物は偽物だな)
自分が造った''ふう''は本物には敵わない偶像だ
「なんでこうなったんだっけ」
夜風に当たりながらそう呟く
ーーー今から約5年前ーーー
「ゐぬ…私もうちょっとしたら引っ越しちゃうんだよね」
まだ寒い夕方突然大親友からそう告げられた言葉は忘れられない
「え、?」
彼女は涙を一生懸命堪え
「お母さんが働き場所変えるんだ、だから私もついていかなきゃ」
泣きそうな表情を浮かべながら無理して笑顔をつくっていた
そんなことはわかっていたのに
「なんで??僕と遊ぶの嫌だった?だからお母さんについて行くの?ひどい!」
心の中では理解していた「しょうがないよね」と笑顔で見送ってあげたかった、なのに
なんで思ったことをちゃんと''言えない''のかな…
「あの…ふうごめn」
次の言葉を言う前に彼女は泣き出し先に家に帰ってしまった。
ーーーー2週間後ーーーー
引越しのトラックが彼女の家の前で止まった
(あぁ、本当に引っ越してしまうのか)
泣きそうになりながら彼女の家をじっと見つめていた。
やがて引越しの荷物を運び終えたのかトラックは走って行った。
一緒に遊んだ屋上も、一緒に遊んだ彼女の部屋も
外から見るともぬけの殻になっていた。
(あんなに汚かったのにな、汚したのにな)
「まだ、出会って1年しか経ってないよ」
その日からからゐぬはプログラミングを覚え
後に「海美町」という呪いと夢の町をつくることになった。
本物を探せばいいというのはできなかった、いや勇気がなかった。
また喧嘩したくない。
夢の町へ
理想の姿で夢を視よう___
理想の姿で夢を視、理想の人生を歩むことができる町__
ずっと奥深くまで蟷ク縺帙↑螟「を視ることができる
ーーーーーーーーーーー
そんな町を創った
最初はプログラムの異常が多くとてもじゃないが住民がこれる環境ではなかった
だが次第に安定していき、特殊プログラムを使い住人が来れるようにしたのだ。
ゐぬは住民がきたらわかるようにいつも西町の公園に居た
港がよく見えるからだ。
最初の住人は可愛らしいでも人見知りな女の子がやってきた
「こんにちは…」
ちょっと不自然な笑みではあったがとても可愛らしく
「こんにちは、俺はゐぬずっとこの町にいるんだ」
と、にこっと笑顔で出迎えた。
その子には簡単な町紹介だけして自由に回るといいよと伝え家に帰る
ーーーーーーーー
「ただいま、ふう」
ダッダッダッダッ
独特な足音だ
「おっかえりー!!」
「ねぇ、今日はさ、公園に行かない?」
そう微笑みながらふうに言うと
「ゲームはしてたいけど海見に行きたいし行くー」
「よし準備していこうか」
ーーーーーーーーーー
「うー…やっぱまだまだ冷えるね」
寒そうにふうがそう呟く
「そうだね…鼻水出そう」
「きたねー(笑)」
1.2時間ほど談笑しあい
ふと____________
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