けれど、私の夢の中に問題があるとするなら、それはやはり私が解決するべきことなのだろう。それに……。
「ありがとう、ふたりとも。その気持だけで……ううん、その気持ちが嬉しいし、何よりの助けになる。だから、あんまり心配しないで」
ふたりはまだ心配そうだったけど、それは紛れもなく私の本心だった。それに、ふたりにいつまでもこんな顔をさせておくわけにはいかない。ドレミーの言う残った問題がどんなものかはわからないけれど、なにか問題があるって言うなら見事解決してみせようじゃないか!
私はそんなふうに自分を鼓舞しながら、床についた。
「またここに来ることになるなんてね……」
布団の中にいたはずの私は、いつの間にか見覚えのある洞窟のような場所にいた。
夢の中。しかも、前の事件で私の冒険の舞台となっていたあの世界だ。
勝手知ったる自分の家ならぬ自分の夢の中を、私は進んでいく。このまままっすぐ洞窟を進んでいいけば……。
視界が一気に開けた。【エントランス】だ。
見渡せば、【エントランス】の各所には、いくつもの入り口がぽっかりと口を開けている。
「いやあどうも赤蛮奇さん。お久しぶりです」
そして、【エントランス】の中央で私を待っていたのは、あのときと同じく胡散臭い笑みを浮かべた夢の支配者が待っていた。
「……で、残った問題ってなんなの? っていうか、それって私がやらなきゃいけないこと?」
そう言えば前の事件のときは、事情もよくわからない状態の私をうまいこと言いくるめて来たんだよなこの妖怪。まあ結局、真相は私がどうにかしなきゃいけない事件だったわけだけど……。
そんな私の疑惑の視線をどこ吹く風で受け流しつつ、ドレミーはしれっとした顔で答える。
「もちろん。なにせあなたは先の事件を見事解決したわけですから。まさに適任ですよ」
「はあそう。で、私に何をしろって? 私の問題はもう解決したはずなんだけど」