はい、今日も今日とて行ってきましたサンサン劇場。今日見てきたのはこれ。
 わたくし先日から散々言っているようにイヤ~な気分になれる映画が大好きなんですが、見てて頭が空っぽになるような映画も大好きです。
 というわけで本作に頭が空っぽになれる予感がしたので見てきました。見たあとで知ったんですが続編だったのかこれ……。
 続編だということを知らずに見てきたので人間関係はあんまりわからない部分もありましたが、そういうのが気にならないほど面白かったです。
 何が面白いかってライアン・レイノルズがひたすらひどい目に遭うところ。
 パトリック・ヒューズ監督はライアン・レイノルズに何らかの恨みでもあるのかと思うほどひどい目に遭ってます。
 冒頭から休暇中に銃撃戦に巻き込まれて拉致られる、車にはねられる、死んだと思われて海に放り込まれる、麻酔銃を不必要に大量に打ち込まれる、車にはねられる、車にはねられる、車のトランクに押し込められるなどなど、バラエティ豊かな虐待行為にさらされています。
 というかどう考えても銃撃戦や格闘戦のダメージよりもそれ以外のダメージのほうが大きい。なんかもうノリがダイナマイト刑事です。特に車にはねられたときの飛び方にはある種の芸術性すら覚えます。もうほとんどギャグ漫画だろあの飛び方。
 あとサミュエル・L・ジャクソンとサルマ・エハックの夫婦がなんかもう全体的にお下品。2分に1回Fワードが出るし所構わずサカってるしで全体的に画面がひどい。
 そんな感じでゲラゲラ笑いながら見るタイプの映画なんですが、その裏にはけっこうシリアスないろんなテーマが垣間見えます。
 例えばライアン・レイノルズ演じるマイケル・ブライスは前作でボディガードとしての資格を喪失していることからメンタルに問題を抱えていますが、これは「資格」という外的な価値に執着している証ででしょう。さらに劇中で、彼は伝説的なボディガードである養父への愛着や母親の死に関わるトラウマを抱えていることが明かされます。
 劇中でのブライスの具体的な年齢は明かされていませんが、養父を未だに「パパ」と呼んでいることや養父から車を与えられたときの喜びようからは、ある種の幼児性を感じます。
 となると本作のテーマのひとつは、養父や母、資格といった外的要素からのブライスの開放・自立だと言えるでしょう。敵と通じていた養父を倒し、母親の死のトラウマの象徴となっていたジェラートを食べることで、彼はひとつの通過儀礼を乗り越えたと言えるでしょう。
 対してサミュエル・L・ジャクソンとサルマ・エハック演じるダリウスとソニアは、不妊に悩んでいます。ラストシーンでは、その欠落部分に養父や母親とのトラウマを乗り越えたブライスが養子として入り込むという形になるので、本作は一種の疑似家族ものであるとも言えるでしょう。
 作中でもダリウスはなんだかんだで精神的に未熟なブライスを叱咤して導くポジションになってますし、ソニアもなんだかんだでブライスをかわいがってますし。
 でもまあラストのアレで思わず入水してしまうブライスは気の毒の一言です。面白すぎる。
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塚口サンサン劇場「ヒットマンワイフズボディガード」見てきました!
初公開日: 2022年06月16日
最終更新日: 2022年06月17日
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