「どうもぉ」
「ああ、あれまさんいらっしゃい」
「‥‥いらっしゃいなのだ」
「ふふ、いらっしゃい」
 そのドアベルは何時だって来訪者を快く出迎える。最近、設置されたというそれは耳触りもよく、開けるのが楽しくなるのもこの店の魅力のひとつであった。しかし
じゃらじゃらじゃらじゃら
喫茶店、と名のつくその店にはあまりにも似つかわしくない音に、私は瞳を瞬かせる。根城での仕事を終えて一杯の珈琲を求めにきた私ではあったが、その音への好奇心には耐えきれず三人が囲むそこへと近づいた。そしてその形は私が音で連想し思い描いていたものその物であった。
「麻雀卓?しかも全自動」
「そうなの。この人が、よければあげまーす!ていって運んできてくれてね。今はその試運転の最中よ」
「はぁ、なるほど?」
ゲーム中であろうと余裕を絶やさない彼女に頷き、点棒を見ると現在はその持ち主である神父と店主が楽しく競いあっているようだ。
これならあとで私もおすすめのゲームの一つを持ち込んでも怒られないだろうか。と、今度持ち込む遊戯盤に思い馳せながら、私はもうそろそろ終わるだろう勝負を眺める。
勝ちを貪欲に狙う店主と、降り時と勝負時の判断に強い神父、そして幸運の女神に愛された女傑。
みているだけでも楽しい試合だ。
しかし腐っても私はボードゲーマー。みてるとついついやりたくなる。だが、訪れた時間も遅い。このまま試合が終われば解散してもおかしくないだろう。
そう思っていた時だ。
「あれまさん、少し待っていてくださいねー。私がすぐにこの娘をちょちょいのちょいとしますので」
「ぐぉぉら、タナカァ!」
「あー、混ざっていいんすかね」
「勿論勿論」
「ではお言葉に甘えて」
あ、それロンね。
ぱたぱたと倒れる牌と、上がる悲鳴。そして笑う声に合わせて最後の席に腰を下ろす。
本来は珈琲を求めていたのだが、聞くところによると最近はまっているのはノンカフェイン珈琲だという。
「まぁ、カフェインのとりすぎはよくないからねぇ」
「そうなのだ。だから今飲んでるのはノンカフェイン」
「なるほどねぇ」
卓の準備で手を動かし、牌を中へと流し込む作業は楽しい。雑談を交えそして始まる戦いは牌を組む内に口数を減らし、思考を己の盤面にと注ぐ。楽しい空気だ。
「しかし雀卓が1つならわかりますが、2つあるのは?」
「ああ、それは折角だから常連さん集めて麻雀大会をする予定なのよ」
「なるほど。それで練習、ですか」
「そういうこと」
ほほえみながら雑談する彼女の白魚のような手の動きは少しぎこちない。聞いたところによるとまだそんなに牌を触った経験がないという。
そして対面の店主も同じように不慣れで何度も直している。全自動だから全部対応してくれるとはいえ、自分の盤面に広がる麻雀牌という盤面の把握は難しいもだろう。かく言う自分もあまり麻雀という遊戯は遊んだことが少ない。
友人から貰い受けた麻雀牌も箱に詰められたまま日の目を浴びることもなく、宝の持ち腐れだと思ってはいたが、やはりこうして牌に触ると、自分でもどうにか遊べるようにしてみたいと思うものだ。だが全自動卓を自分の塒に置くのも難しい。さて、困ったものだ。
そう一人ごちながら自分の手牌を見る。悪くもなく、良くもなく。鳴けばある程度の形は作れそうだが、鳴かないのであれば重そうな手だ。
と、自分の脳内で格好をつけたところで、ほぼ初心者。そんな中、周囲への気配りやいじりを忘れずに、談笑をする神父殿はどう見ても手練だろう。
「タナカさんは上手なんですよね」
「まぁ、何も知らないミーゴちゃんに教えられる程度には上手だと思いますよ」
過度な謙遜もせず、微笑を浮かべる彼の横で、今にも眠りそうな深い隈をつけながら牌を睨む店主。なんと対照的なことだろう。
またあとで続く😀
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ななし@03b15a
あら
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あれま
テストですね
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ななし@03b15a
これが噂の
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あれま
どういう感じに見えるのか、あとで自分で見るのが楽しみなのです。
10:16
あれま
声とかは聞こえてないですよね?
10:25
ななし@03b15a
聞こえてないわ
10:53
あれま
それはよかった😀
18:20
あれま
今日はこのあたりで。結構良さそうなら配信でもやりますかねぇ😀
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向き
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【喫茶ユゴスに雀卓が出来たってよ】
初公開日: 2020年08月05日
最終更新日: 2020年08月05日
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#喫茶ユゴス で起きた麻雀備忘録