風呂という文化は本当にいいものだと、疲れている時ほど思う。外国だと湯船は毎日浸かるものではないというし、同じ日本人でもシャワーで済ませてしまう人も多いというが、やはり湯船に浸かった方が疲れが取れると思うのだ。
「お疲れのところ失礼しますね~」
「…っ!!!」
「……そこまでびっくりしなくてもいいじゃないですか。知らぬ仲でもないですし、疲れて帰ってきた旦那様を癒してあげたい可愛い奥さんの心遣いですよ?」
「いきなり入ってくるから驚いただけだ」
「ふふふ、そんなところもとっても可愛らしいですよ」
しのぶは風呂に入る時は必ず、全身を洗い終えてから湯船に浸かる。俺はその時にはすでに湯船に浸かっているため、しのぶが髪を洗っている時に見える脇から腰までのラインや、泡が滑り降ちる柔肌、水に濡れて一層艶めかしくなった髪などを堪能するのだが、今日はダメだ。
人間の体は疲労が蓄積されると自身の生存を優先するか、子孫を残すことを考えるかの2択でできている。今日の俺は後者であり、可愛らしい妻が癒しに来てくれたとなれば襲わない理由などどこにもなくなってしまう。
1人で勝手に試合開始のゴングを鳴らす。対戦するのは理性と性欲だ。風呂で襲うか、襲わずに耐えきるかの勝負である。
「ほらほら、ぼーっとしてないで私の隙間をくださいな」
「……あれではいるのか?」
「勿論ですよ!義勇さんには私の座椅子になってもらいます」
拷問にも等しい体勢だ。しのぶが入浴剤を持ち込んだため、風呂の湯は乳白色で浸かっている部分は見えないが、寧ろそれが艶めかしさを醸し出しているように感じられる。視線を落とせばすぐに目に入るデコルテや、預けられた体の柔らかさにゴリゴリと理性が削られていく。
「なぁ、しのぶ」
「なんですか?」
「ちょっと離れな「嫌です」
「……………何故」
返答次第では襲う。襲ってしまう。
理由を聞きたいが聞きたくもない。しのぶの嫌がることはしたくないし、身勝手なことをして嫌われたくない。しかし、自分が満足するまでしのぶを愛したい気持ちがあるのも事実だ。もうこれは天に身を任せた方がいいのかもしれない。
「あの、ですね……その……最近、義勇さん忙しかったじゃないですか……だから、その、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけですよ?」
────寂しかったんです
ぷつんと自分の中で何かが切れる音がした。宇髄が言っていた『萌え死ぬ』とはこういうことを言うのだと身をもって理解した。
耳や首まで赤く染め、小柄な体を一層小さくした可愛らしい妻を抱き寄せる。首筋に顔を埋めればふわりと甘い香りが香った。
「…寂しい思いをさせて、すまなかった」
「本当ですよ、もう。」
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初公開日: 2020年04月26日
最終更新日: 2020年04月26日
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コメント
お風呂ネタ書くぞ~~!!!!
作者未成年だから全年齢だぞ~~!!!!
お題チャレンジ用作業配信
カップリング小説なので地雷の方はブラウザバックね。
ぐぷ太
twst即興二次・1
twstの性別未設定監督生視点でのグリムやエーデュースとの授業中の一幕とお別れの時な即興二次です。診…
noe