耳に注がれる愛の言葉に、レナードは顔を歪めると相手の体を突き放した。
『嘘つきめ』
浮かんだその一言を綴る代わりに、男は口元に笑みを刻む。
「レン…?」
戸惑いを隠せないバリーが自分を見つめている。その様子を眺めているとレナードの中で様々な感情が沸き起こってきた。
俺だけがいればいいだって?
それはきっと今、この場の感情で言っているだけだ。バリーの本心ではない。
フラッシュとしてセントラルシティを守っているバリー・アレンには大切なものが多過ぎる。家族、仲間はもちろんのこと、名前すら知らない一般市民の一人すらも身を呈して守る姿を、キャプテン・コールドである自分はこれまで何度となく目の当たりにしてきた。
「ヒーローの癖に、嘘をつくのは感心しないな」
唇の両端を意識して吊り上げ、そう言う男の言葉はバリーにとっては心外で、思わず口が開かれた。
な、と漏れた音が何を言わんとしているか、レナードには考えなくても分かる。だから、相手が反論する前に言葉を重ねた。
「そんなことはない、か」
そうだろう、それは理解している。だが、目の前の青年はまったく理解していない。だからこそ、たちが悪いのだ。
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愛の言葉 coldflash
初公開日: 2020年04月05日
最終更新日: 2020年04月05日
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診断メーカーからのお題。
鼓動も伝わってしまいそうな静寂の中、微かな声で「僕は君だけいてくれたら、」
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すばらしい旅
すべての人間が旅をするSF。旅によって人は自由になり、旅によって人を愛せる。
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