インセイン「はじめましてをもう一度 -Puppets of Fate-」
プレイヤー人数:2~3人
リミット:プレイヤー人数2人の場合は3サイクル/プレイヤー人数3人の場合は2サイクル
ワールドセッティング:本当は怖い現代日本
シナリオタイプ:協力型
シーン表:本当は怖い現代日本シーン表
狂気:12枚
所要時間:1~2時間(会話量により増減)
○PC1
【使命】
あなたは日常を過ごせた人間だった。
夜遅く、あなたの家のインターホンが鳴った。
友人のPC2らしき声が聞こえる。
事前連絡なし。
あなたは訝しみながらも、
玄関のドアを開けた。
あなたの【使命】は、「PC2の【使命】を達成させること」である。
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○PC2
【使命】
あなたは存在が消えてしまった。
今朝から声をかけても無視され、
SNSのアカウントや連絡先は全てなくなった。
あなたが居たことを示す情報は、
この世界のどこにもない。
あなたは最後の望みをかけて、
PC1へ会いに来た。
あなたの【使命】は、「自らの存在を取り戻すこと」である。
あなたは導入フェイズ開始時から【狂気】を1つ獲得している。
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○PC3
【使命】
あなたはPC1とPC2共通の友人だ。
夜遅く、PC1から助けを求める連絡があった。
PC2のことを誰も覚えていない。
情報も残っていない。あなたはPC2を覚えているか、と。
PC1は何を言っているのだろう。
PC2は一ヶ月前に亡くなっているのに。
あなたの【使命】は、「PC1を正気に戻すこと」である。
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ここからはGMのみご覧ください。
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このシナリオは、「本当は怖い現代日本」のセッティングを使用します。
舞台はPCたちが住む町です。
シーン表は、『インセイン』に収録されている本当は怖い現代日本シーン表を使用してください。
一ヶ月前、PC2は事故に巻き込まれそうになったところを、
偶然にもPC1に助けられた。
本来なら、PC2は亡くなるはずだった。
そのせいで、この世界に狂いが生じる。
PC2は世界の仕組みからズレてしまった。
そのため、存在が希薄になったのだ。
PC2と関わりを持ったPC1とPC3も存在が消えていく。
解決手段
この現代日本には、同じように存在が消えてしまった者が集まる場所がある。
PCたちが住む街にも吹き溜まりがあった。
廃映画館である。
この映画館は意思を持ち、存在が消えた者たちを慰めるための映画を上映している。
PC2に対してもチケットを贈っている。
この映画館に赴き、映画の上映を止め、
映画館にいる消えた者たちを元気づけることで、
PCたちの存在を再び戻すことが可能になる。
PC2の生死
PC2が生きるか死ぬか。その結末はまだ固まっていない。
なんかいろいろやると、PC2生存ルートにいく。
PC1はヒーロー。PC2はヒロイン。PC3はPC1のライバルを想定しています。
彼らが日常を取り戻すために異変に挑むシナリオです。
PCたちは継続可能です。
このシナリオでは、以下の【狂気】を初期狂気として使用します。
GMはプレイヤーにPCハンドアウトを渡す際、以下の【狂気】を同時に渡してください。
PC2:【疎外感】
山札の【狂気】は、上記以外の【狂気】12枚を用意してください。
<一例>
『インセイン』より、合計12枚用意してください。
もしプレイヤー2人で遊ぶ場合は、PC1とPC2のハンドアウトから選んでください。
PC3のハンドアウトは使用しません。
このシナリオの導入フェイズは以下のとおりです。
すべてマスターシーンとなります。
PC1のところにPC2が現れ、助けを求めるシーンです。
登場人物は、PC1とPC2です。
このシーンはプレイヤー3人で遊んでいる場合、発生します。
PC1がPC3に連絡を取り、協力を約束するシーンです。
登場人物は、PC全員です。
このシナリオには以下のマスターシーンが発生します。
このシーンはプレイヤー3人で遊んでいる場合、2サイクル目開始時に発生します。
プレイヤー2人で遊んでいる場合、3サイクル目開始時に発生します。
PC1がPC2を忘れるシーンです。
【使命】
あなたは日常を過ごせた人間だった。
夜遅く、あなたの家のインターホンが鳴った。
友人のPC2らしき声が聞こえる。
事前連絡なし。
あなたは訝しみながらも、
玄関のドアを開けた。
あなたの【使命】は、「PC2の【使命】を達成させること」である。
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【秘密】
ショック:全員
開けたドアの先には誰もいなかった。
でも、確かに目の前からPC2の声がする。
PC2の影も見える。
今も、あなたはPC2の姿が見えないままだ。
あなたは心配させないために、
PC2が見えるフリをすることにした。
【使命】
あなたは存在が消えてしまった。
今朝から声をかけても無視され、
SNSのアカウントや連絡先は全てなくなった。
あなたが居たことを示す情報は、
この世界のどこにもない。
あなたは最後の望みをかけて、
PC1へ会いに来た。
あなたの【使命】は、「自らの存在を取り戻すこと」である。
あなたは導入フェイズ開始時から【狂気】を1つ獲得している。
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【秘密】
ショック:他キャラクターと感情を獲得していないPC
あなたは理屈抜きで直感している。
あなたと一緒にいる人間は、
あなたと同じように存在が消える。
このままでは、他PCたちも周囲から認識されなくなるだろう。
それでも、あなたは助けてほしかった。
《暗黒》で恐怖判定。
あなたは初期狂気として、狂気【疎外感】を獲得している。
【使命】
あなたはPC1とPC2共通の友人だ。
夜遅く、PC1から助けを求める連絡があった。
PC2のことを誰も覚えていない。
情報も残っていない。あなたはPC2を覚えているか、と。
PC1は何を言っているのだろう。
PC2は一ヶ月前に亡くなっているのに。
あなたの【使命】は、「PC1を正気に戻すこと」である。
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【秘密】
ショック:なし
あなたはPC2の姿も見えないし、声も聞こえない。
全て、PC1の妄想だ。
そう言い切れないのは、
あなたがPC1のことを信じているからと、
「PC2に生きていてほしい」と強く望むからだろう。
あなたの【本当の使命】は、「PC2が生きている日常を取り戻すこと」である。