創作BL 独占欲強め溺愛社会人×従順大学生の日常 番外編
攻め:朝比奈 成美
受け:秦 日和
〈君が起きる5分前〉平日の朝、日和が成美を起こす
 まだ、起きてないよね?
 音を立てないように気をつけながら扉を開けると、足音を潜めながら寝室の中へと入っていく。朝の静寂から聞こえてくる一つの小さな寝息。起きると同時に開けたカーテンの隙間から差し込む朝日。そんな穏やかな時間を独り占めするように、成美がベッドの上で気持ちよさそうに眠っている。
 日和はゆっくりとベッドに近づくと、床に腰を下ろした。目の前には、成美の寝顔。いつも日和が先に寝てしまうから、この朝の数分間は成美の寝顔が見られる貴重な時間だ。
「……ふふっ、かわいい」
 思わず零れてしまう笑み。寝顔だと、いつもより少し幼い感じがする。普段からそうだが、どんなに成美の顔を見つめても飽きることがないから不思議だ。
 日和は起こさないように気をつけつつ、掛け布団の外に出ている成美の手に触れる。おそるおそる大きな手のひらに自分の手のひらを重ね合わせると、離れないようにと指を絡ます。眠っているからか、ちょっと体温が高い。
「成くん、そろそろ起きる時間だよ」
 そう、耳元で囁く。こんな小さな声では寝ている成美に届かないのはわかっている。でも今だけは、もう少しこのまま見ていたいと自分のワガママに忠実になってしまう。
 ちらりと時計を盗み見る。幸い、まだ時間はある。
「……もうちょっと寝ててね」
 成美に聞かれていないのをいいことにお願いをする。これからは僕の秘密の時間だ。
 日和は名残惜しくも手を離すと、ベッドの端に腰かける。そして、成美の上半身と重ね合わせるように自分の身体を傾けると、パジャマから覗く肌に吸いついた。首筋、喉仏、鎖骨。ちゅっと音が鳴るたび、甘い背徳感に襲われる。
 最後にそっと、成美の唇に自分の唇を落とす。柔らかくて、少し乾いている。
「キス、しちゃった」
 キスなんて数え切れないほどしているけれど、やっぱりまだ恥ずかしい。
 日和は急いで滑るように床へ身体を落とすと、深呼吸をする。頬はほんのりと熱く、鼓動も早くなっている。どうかバレませんように。そう願いながら膝立ちになると、成美の胸を優しく叩き始める。
「成くん、起きて」
 今日もきっと、楽しい一日だよ。これから始まる成美との時間を想像していると、ゆっくりと成美の瞼が開いた。
Latest / 55:01
文字サイズ
創作BL SS加筆修正
初公開日: 2020年09月15日
最終更新日: 2020年09月15日
ブックマーク
スキ!
チャットコメント表示
【創作BL番外編】独占欲強め溺愛社会人×従順大学生の日常
攻め:朝比奈 成美
受け:秦 日和
本篇
エブリスタ【https://estar.jp/novels/25698244】
Pixiv【https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13568310】
創作BL SS加筆修正
【番外編】独占欲強め溺愛社会人×従順大学生の日常 攻め:朝比奈 成美 受け:秦 日和 本篇 エブリ…
春日
肉塊ロキてゃのお話
死なない奇妙な肉の塊になってしまったロキてゃのお話
読みもの
NIKI
鬼i滅iのi刃 ぎiゆしiの短編
ぎゆしの短編書き書きしてます。
読みもの
よび