エンジンシティにアーマーガアタクシーが一羽降り立つ。
 そのゴンドラから降りた二人の内の片方が、狭いゴンドラに押し込められていた長身を伸ばした。
「うっし……行くか、リョウタ」
「はい、キバナ様」
 エンジンから少し距離のあるナックルシティのジムリーダーであるキバナとそのジムトレーナーであるリョウタ。
 二人はとある事情から急ぎエンジンに訪れていた。
 様々なポケモンが数多く生息するワイルドエリア。
 野生ポケモン達の実力は高く、並大抵なトレーナーやポケモンでは太刀打ちできない。
 そのため一般人の立ち入りは制限され、定期的にジムリーダーが見回りを行っている。
 そんなワイルドエリアで先日事故が起きた。
 ジムチャレンジに挑んでいたトレーナーの少女が崖から誤って転落死したのだ。
 残念なことにそういった事故は珍しいことではない。
 だが、事故の原因に関わらず、被害の大小に関わらずワイルドエリアで発生した事象はまずエリアに面したエンジンとナックルで共有することになっていた。
「あ? 会えない?」
「すみません……」
 エンジンジムを尋ねたキバナを迎えたジムスタッフは申し訳なさそうに頭を下げた。
「先ほどチャレンジャーがジムミッションをクリアいたしまして、ジムリーダーは対戦中となります」
「はー……間が悪いなぁ……」
「申し訳ありません。ジムリーダーからは応接室でお待ちいただくようにと言付かっております」
「あー……なあ、そのバトル観戦できるか?」
 待つのは構わないがせっかくならば。
「はい?」
「キバナ様?」
 スタッフとリョウタが首を傾げる。
「ただ待ってるだけじゃ暇だしよぉ。今年のチャレンジャーの様子も見ときてぇなって」
「それは……構いませんが……」
「だっ、だめですよキバナ様!!」
 スタッフが恐々と頷く横でリョウタが慌てて首を振った。
広げて読む
守人さんガラル編6話「偶像の伝説」
初公開日: 2020年06月28日
最終更新日: 2020年06月28日
1~5は支部で公開。
後でここに貼っときます。
うた偽二白オウギ夢1
自給自足夢。夢主は散唄の夢主の娘。 そっち(親世代)の方もその内。 オウギはいいぞ。
読みもの
彩芽(葛)