●序幕
季節は冬の終わりかけ~春の冒頭くらい
8歳のシエルとカノンがザームからローデへ向かう
一人旅とかでも良きだけど一緒になったおばちゃんとか居ても良きでは?
ルートはルウェン汽水湖から対岸に渡り、ダリムまで馬車の旅
鞄に詰めたのはよそ行きの質素なドレスとペチコートにドロワーズ、それから真新しいパンプスたち
どれも伯爵指定の特注品で裏地には性感を刺激するような細工が仕込んでありそう(偏見)
「父様、母様。行ってきます」
肖像画の男女に小さく投げかける
彼女の中では無味乾燥で無意味な形だけの行為。ただひたすらに神に祈るのと同義である
まるで嫁入りみたいじゃないか
可哀そうにねえ
周りの大人たちの心無い言葉が聴こえる
必要ならクロイツ家を頼ること。その遺言を姉は愚直に守っただけのことなのに、どうしてそう言われなければならないのだろう
そう思いながら、幼いシエルはルウェンから船に揺られ対岸――国の反対側へと向かった
【Point】
 病弱なカノンにつきっきりのユニアだったのでどことなく疎外感を感じている
 寂しいからと言って困らせることも出来ず、悶々としていた
 自慰を覚えたのもこの頃で、最初は性的なニュアンスというより単純な愛情不足の埋め合わせ
 それを示す通り、彼女の気が安らぐまで恥丘を握りしめて眠る程度だった
 多感な少年だったカノンはそれを敏感に感じ取り、妹が寂しくないようにと甘えたり一緒に自慰に耽ったりとあらゆる手を尽くした
 彼女が欲しかったのは母親替わりである姉からの愛情で、代替を得ても虚しくなる一方だった
 シエルの様子が可笑しいと知ったユニアは自慰に耽る妹を見て「お前など姉様の子ではない!」と叱責してしまう
******
ローデに到着した双子は姉に迎えられる
立ち上る蒸気や小気味よく鉄を打つ音、それから客引き売り子の明るい声
故郷のザームと比べたらずっと活気のある街だった
「大事は無いか。カノン、それからシエルも」
「僕は大丈夫。シエルと一緒だったから」
「私も大丈夫。ザームよりずっと暖かくて驚いたの」
「そうだな。最初は難儀したものだよ。――さ、行こうか」
吹き抜けの農地と比べたらずっと暖かいローデ。レイルから流れる銀鉱石から純銀を取り出し髪飾りや首飾りといった装身具に加工する細工職人たちの街だ
伯爵邸を訪ねると出迎えてくれたのはカイン伯爵その人だった
微笑ましく双子の様子を見ていた中年の紳士は「大人の話しは退屈だろう」と屋敷の中を見てまわることを提案してくれた
【2020.02.15 現在】
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読みもの

【R18】創作男女 らふ作り

一度書いたあらすじを大幅に修正する可能性ワンチャン。ろりしょた逆ほにゃ要素含む女攻め×男受け(予定)
執筆開始 : 2020年02月15日 16:24
最終更新 : 2020年02月15日 17:08

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