鬼。
 まず、「鬼」と解釈される存在は同じ字体を持つ中国からも定義は異なり、国内においても多く分岐される。通俗的に知られるものならば虎柄の肌着に猩猩緋の肌。室町江戸にかけては酒と血を違いなく夜露のひとつと呑む恐怖の権化。この双方どれも「鬼」と解釈される。広義も大概だが、これは「鬼」そのものが人間の成れの果て、あるいは「死」に近い存在とした上での個々の宗教観上の形成と言われている。
似たようなものに吸血鬼があるが、彼らの定説とされている「|歩く死体リビングデッド」、「十字架を嫌う」という点は、ルーマニア周辺とした欧州周辺の流布。つまりキリスト教信者が多く集中されていたことに関係する。教義にならい土葬として「死体を残し」、敬虔の徴として「十字架を持つ」。この所作を人が得ると同時に、環境に取り巻く死――この例の場合ペストや飢饉といった――に理由を付ける。それが「死」という絶対的なものでありながらも不確かな存在故に、物質として残された死体を使い伝承を作り上げていく。そういった経緯で吸血鬼が成立された説が有力とされている。
この吸血鬼のように、「死」を基軸とした上で作られた解釈、特にそれを怪物としたからには様々な物がある。宗教として統一されているにせよ、集落の風土、僻習、風俗の上での人間の価値観はすべて同一では限らない。それ故の広義。故に世界そのものが拡大された今日において「鬼」と定義することは非常に曖昧なものである。
その上で、Yは鬼だ。
機関が広義と多角化された「鬼」という種族に対して指定した定義は「骨格、遺伝子の塩素基盤、」塩素基盤?
「一つ種明かしをば、私機関で『スカサハ』って呼ばれているんですよお」
Latest / 28:06
文字サイズ
Y編作業
初公開日: 2019年10月26日
最終更新日: 2019年10月26日
ブックマーク
スキ!
チャットコメント表示
最初からさら境の続き書こうね
進捗はなんと100字、これで今日の原稿が書きあがるかは分からない。無理かもしれない。
ぽちくら