「一つ、種明かしをば、私機関で『スカサハ』って呼ばれているんですよお」
「ご存知です?」
「名答、影です」
「……どういうつもりかな」
「ああ、私庭三の従者でもあるんですよ。貴方と同じね」
「で、こう思うのです、死ぬのなら職に殉じるべきではと」
「何故君が」
「貴方がその立ち位置を望むが故のものですが」
「……そうか」
「弟が、世話になったね」
「燐酸」
ああこれは、随分……はは、引っかかってくれると思ったのに
「死ぬかと思っちゃいましたよ」
「お前」
「言ったでしょう、《《つまらないもの》》だって」
「それは何だ」
「待て、待てよ!!」
「ヒヨくん」
「ヒヨ」
――違う
【走った。
無我夢中に、何も考えまいと、これ以上の苦しみは何か別のものであればと。例えば、息切れ、歪む骨肉の苦痛。それだったら、それ故ならばと、絶え間なく。中途、木の根に躓いては無様に転げても、絶えず前へ。もうどれだけ転んだかも分からない。何度目かにまた顔面を打ち付けては、新しい鉄の味が口じゅうに広がる。そうして、どうしてか、塩辛い。雨でも降っていないのに泥にでも突っ込んでしまったか。
音が、止まらない。風に靡いた葉は擦れる。暗闇から、輪郭。
葉擦れ、それすらも自分を追う者。堪らず、逃げ出すことのみしかない。止まれば、いつしか捕まってしまうのではないだろうか。何を?何が?そう考える度に、汚れ切った袖が、雫でぐちゃぐちゃになるのだ。だから、何も考えたくない。何も。
ヒヨくん
何も。何故、自分には人間らしく余計なことを考えてしまうのだろう。何故この目は、血よりも他を目に焼き付こうとしていたのだろう。この鼻は、腐乱よりも新鮮なものを嗅ぎ取ってしまったんだろう。この舌は、いつから腐肉を疎んでしまったのか。
ヒヨくん
】 
「『映士』」
【幻覚の少年に呼びかける、わかってる。返事もしない。彼は自分には笑顔しか見せなかった】
「『映士』、どうしよう……また嫌なところを見せちゃった」
【わらう、暗闇の中で
「僕ね、また駄目だったよ。イブが死んじゃうかもしれない」
「ねえ、ねえってば」
【崖から滑り落ちる】
【目を覚ますと薔薇畑】
【痛みはないので進む、情景描写ガッツリ】
【子供の声が聞こえる、こんな場所にも関わらず】
「おかえり」
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最初からさら境の続き書こうね
初公開日: 2019年10月26日
最終更新日: 2019年10月26日
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進捗はなんと100字、これで今日の原稿が書きあがるかは分からない。無理かもしれない。